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PCにUbuntu 15.10 (Wily Werewolf)を「軽量化」インストールする

x86 PCにUbuntu 15.10をインストールします。


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できるだけ軽快に動作するように、インストールするパッケージをカスタマイズして軽量化を行っています。
この方法で軽量インストールした場合、X環境でターミナルを起動した状態で約162MBしか消費しません。(32bit版の場合はさらに省メモリーになります。)また、軽量デスクトップ環境のLXDEを使用しているので、全体的に軽快な操作感が得られます。

必要なもの

Ubuntu 15.10 Server install DVD Imageのダウンロード

Ubuntuミラーサイトから ubuntu-15.10-server-amd64.iso (32bit版をインストールする場合は ubuntu-15.10-server-i386.iso)をダウンロードします。
Desktop imageではなく「Server install image」を選択してください。(デスクトップ環境は後でインストールします。)

例えばJAIST ミラーKDDI研究所ミラー等から、もしくはTorrentでダウンロードしてください。
これをDVDにISOイメージ書き込みモードで焼きます。

下準備

PCのHDDを入れ替えます。
HDDはNTFSフォーマットされているとインストーラーでエラーが出る場合があるので、あらかじめパーティションを削除しておきます。
ネットワークはDHCPで接続できるようにしておきます。

最小システムのインストール

インストールDVDを入れて起動します。

最初に出るLanguage選択画面はEscキーでキャンセルします。

キーボードのNumLockがONになっている場合はOFFにします。

画面中央の選択肢の中から「Install Ubuntu Server」にカーソルを合わせます。(カーソルキーの上下で。カーソルを合わせるだけで、まだEnterは押さない)

F3キーを押し、Keymapから「Japanese」を選択します。(日本語106/109キーボードの場合)

F4キーを押してModes選択に入り、「Install a minimal system」を選択します。

F6キーを押し、Escキーを押すと画面の下の方に「Boot Options」という行が表示されるので、その末尾(「---」の後に1文字スペースを挟んで)に「 recommends=false」と追加してください。そしてEnterを押すとインストーラーが起動するので、以下のようにインストールオプションを選択していきます。

Select a language: C - No localization(ここではJapaneseは選択しないでください)

Select your location - Continent or region: Asia

Select your location - Contry, territory or area: Japan

Configure the network - Hostname: ubuntu (任意)

Set up users and passwords - Full name for the new user: 通常使用するためのユーザー名を決めて入力します(半角英字)

Set up users and passwords - Username for your account: 通常使用するためのユーザー名を決めて入力します(半角英字)

Set up users and passwords - Choose a password for the new user: ユーザーのパスワードを決めて入力します

Set up users and passwords - Re-enter password to verify: もう一度入力します

Set up users and passwords - Encrypt your home directory?: No

Configure the clock - ... your time zone is Asia/Tokyo ... Is this time zone correct? : Yes

(パーティションをあらかじめ削除している場合はこのメッセージは出ません)
Partition disks - Unmount partitions that are in use?: Yes

Partition disks - Partitioning method: Guided - use entire disk

Partition disks - Select disk to partition: インストール先のHDDを選んでEnter(通常は1つだけ表示されているはずです)

Partition disks - Write the changes to disks?: Yes

Configure the package manager - HTTP proxy information: 空欄にします

Configuring tasksel - How do you want to manage upgrades on this system?: No automatic updates

Software selection - Choose software to install: どれも選択せずにEnter

Install the GRUB boot loader on a hard disk - install the GRUB boot loader to the master boot record?: Yes

Finish the installation: Continue (DVDを抜いてEnter)

再起動したら作成したユーザーでログインします。

ubuntu login: ユーザー名
Password: パスワード

これがUbuntuの最小インストール状態です。X環境が不要な場合はこのまま使用できます。ちなみにこの状態だとメモリ消費は82MB、ディスク消費は1.2GBぐらいです。(64bit版の場合)

簡単に軽量なX環境をセットアップできるように、スクリプトを作成しました。どのような設定を行っているかは、それぞれのスクリプトファイル(~.sh、~.pl)を参照して下さい。
ログインした端末で以下のように作業します。

cd

wget http://cellspe.matrix.jp/files/ubuntu1510pc.tar.gz

tar xzf ubuntu1510pc.tar.gz

最初のアップデート

cd ~/ubuntu1510pc

sudo ./myupdate.pl

インストール時に設定したパスワードを入力して続けます。

sudo reboot

再起動して再度ログインします。

軽量デスクトップ環境のインストール

cd ~/ubuntu1510pc

sudo ./instx.pl

途中でスクリーンセーバーが働いて画面が真っ黒になった場合はEnterキーを1回押してください。

日本語環境の設定

./setjp.pl

sudo reboot
再起動、再ログインします。
ログイン後、Xサーバーを起動します。

startx

ここからはデスクトップ環境で設定します。

Leafpad(テキストエディタ)を起動

アプリケーション・ランチャーのアイコン(デスクトップ左下のフォルダのアイコン等が並んでいる部分)の上で右クリック、アプリケーション・ランチャーの設定でアクセサリ:Leafpadを追加(Add)します。
一度Leafpadを起動してLeafpadの設定ファイルを作成しておきます。起動して終了するだけで設定ファイルが「~/.config/leafpad」以下に自動的に作成されます。
【参考】Leafpadを始めて起動する時にシステム設定の編集等で「sudo leafpad」と実行すると、設定ファイルがroot権限で作成されてしまい、次にユーザー権限で起動した時に設定内容が権限エラーで保存されなくなってしまうためです。
もしそのような状態になった場合は、端末で以下のように実行します。(「user_name」「group_name」はログイン・ユーザー名、グループ名に置き換えて下さい。インストール時に作成したユーザー名の場合、同名のグループ名が自動作成されているはずなので、ユーザー名:ユーザー名になります。)
sudo chown -R user_name:group_name ~/.config/leafpad

ROXTermを標準の端末にする

(LXDE標準の端末はLXTerminalですが、lxpanelから起動できなくなるバグが出ているため、現在のところはROXTermをおすすめします。)
Leafpadと同様にアプリケーション・ランチャーの設定でシステムツール:ROXTermを追加します。

PCManファイルマネージャを起動してメニューから編集→設定→ボリューム管理の自動マウントに関するチェックボックスをオフにします。「高度な設定」タブを選択し、「端末エミュレータ」を「roxterm %s」に変更します。
パネル(下部のバー)の何もない場所を右クリック、パネルの設定→高度な設定で、「端末エミュレータ」を「roxterm -e」に変更します。

時計をローカルタイムにする

sudo leafpad /etc/default/rcS

UTC=yes になっている場合は UTC=no に修正して保存。

終了方法

端末で「sudo poweroff」、パスワードを入力すると電源が切れます。

パッケージのアップデート

端末で好きな時にアップデートでき、アップデートの詳細なログも残せるスクリプトを作りました。

端末で

cd ~/ubuntu1510pc

sudo ./myupdate.pl

この操作は少なくとも週一ぐらいで時々行ってください。セキュリティやバグ修正のアップデートです。

おすすめパッケージ(ソフト)のインストール

動画・音楽プレーヤー(smplayer)、画像編集ソフト(gimp)、PDF表示ソフト(zathura)、3Dグラフィック作成ソフト(blender)、図形編集ソフト(inkscape)、音楽作成ソフト(milkytracker)、音声編集ソフト(audacity)をインストールします。
端末で

cd ~/ubuntu1510pc

sudo ./instapp.sh

Libre Office(フリーのオフィススイート)のインストール

端末で

cd ~/ubuntu1510pc

sudo ./instoffice.sh

その他のパッケージのインストール

必要に応じてインストールします。
端末で

cd ~/ubuntu1510pc

apt-cache search キーワード(英語で。パッケージ名の一部やキーワード等)

これでインストール可能なパッケージ名が表示されます。

sudo ./myaptget.pl install パッケージ名

これでパッケージをインストールします。インストールして詳細なログを記録できます。どんなパッケージがインストールされたか後で確認できるので、パッケージを綺麗に削除したい場合に便利です。

sudo ./myaptget.pl test パッケージ名 で、実際にはインストールせずに、どんなパッケージがインストールされるかシミュレーションすることができます。重そうなパッケージはあらかじめこれで確認しておくことをおすすめします。

myaptget.plスクリプトの解説:「--no-install-recommends」は、必須ではない推奨パッケージをインストールしないオプションです。推奨パッケージをインストールすると、芋づる式にたくさんのパッケージがインストールされてしまうので、軽量環境を保ちたい場合にはこのオプションを指定してインストールします。

パッケージを削除する方法

端末で

sudo apt-get purge パッケージ名(スペースで区切って複数指定可能)

壁紙を変更する方法

端末で

sudo leafpad /etc/xdg/lxsession/LXDE/autostart

このファイルの中に、「@feh --bg-fill /usr/share/lxde/wallpapers/lxde_blue.jpg」という行がありますが、これの「/usr/share/lxde /wallpapers/lxde_blue.jpg」の部分に表示したい壁紙のファイル名をフルパスで設定します。
フルパスのファイル名は、例えば自分のホームディレクトリにwallpaper.jpgというファイルを置いた場合、「/home/ユーザー名 /wallpaper.jpg」です。パスはPCManFMでファイルを右クリックしてプロパティを開いて「場所:」で確認できます。

設定のキャッシュをクリアします。
rm ~/.config/lxsession/LXDE/autostart

スクリーンセーバー(画面の暗転)をオフにする

leafpad ~/.xsessionrc
ファイルの末尾に「xset s off -dpms」を追加します。

起動時に黒画面のままになる、コンソール画面にノイズが出る問題

この問題が出ている場合は、
sudo leafpad /etc/default/grub

#GRUB_TERMINAL=console
↓アンコメント(#を削除)
GRUB_TERMINAL=console

sudo update-grub

Firefoxなど一部のアプリケーションのウィンドウをドラッグしたときに移動がもたつく問題

Ubuntu 15.10 からこの問題が出ているようです。回避するにはタイトルバーを右クリックして「巻き上げ」してからドラッグし、「展開」します。

サポート

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