FPGA開発ボード「Terasic DE0-CV」のGPIO端子をブレッドボードに接続するためのケーブルを製作します。
ブレッドボードの一番内側の列に細ピンヘッダ(20Px2)をしっかり差し込みます(長い方を挿す)
ハンダ付けする時にハンダのヤニが飛ぶのでテープでブレッドボード表面をカバーします。表面実装用ピンヘッダを細ピンヘッダの上に乗せてテープで固定します。(ぎりぎり乗る程度なのでツルツル滑ります。)
まず最初に4隅のピンをハンダで仮固定します。ずれないように固定できたら全てのピンをハンダ付けしていきます。強度を増すためにハンダを多めに盛った方がいいですがピンがハンダをはじいて盛りにくいです。ピンもしっかり加熱しないと付きが悪いですが、あまり長時間加熱しすぎるとプラスチック部分が溶けてくるので注意が必要です。
出来上がりはこのような形になります。フラットケーブルを抜き挿しするときは必ず表面実装用ピンヘッダのプラスチック部分を支えるようにします。細ピンヘッダ部分に力を入れるとすぐに曲がってしまいます。抜くときは細いマイナスドライバなどをプラスチック部分の隙間にねじ込んで、少しずつ、均等に抜いていきます。(フラットケーブルは一度付けたら挿しっぱなしが基本です)
DE0-CV本体。GPIOコネクタはGPIO 0とGPIO 1がありますが、GPIO 1(正面から見て右側)の方が電圧保護回路が入っているのでより安心して使えます。
フラットケーブルを完全に底まで挿してしまうと抜くときに苦労するため、2ミリ程度浮かせて差し込むのがコツです。
フラットケーブルの接続方向によって右側に出したり左側に出したりできます。
ブレッドボード上に音声出力端子を組んだ例
スイッチサイエンスから発売されている「Raspberry Pi B+用T型I/O延長基板」でも同様なことができます。ケーブルが邪魔にならず、挿したまま作業がしやすいのが利点です。ただし基板の幅が広いのでブレッドボードの一番内側の2列分が使えません。他の会社からも似たようなアダプタが出ていますが、一部のピンが短絡されたりしていて使えないものが多いです。スイッチサイエンスのこの型番のもののみが全ピン独立配線になっているため流用できます。ただ、この用途のために作られているわけではないので(本来はRaspberry Pi専用なので)良く確認してから購入、使用してください。なお、このアダプタはキットになっていて80箇所のハンダ付けが必要です。付属のピンヘッダは太いタイプなのでブレッドボードによっては少々抜き挿しがしづらいため、別途「細ピンヘッダ」を購入して付けた方がいいでしょう。(逆に簡単に抜けては困る場合は付属のものでOK)
使用する信号線が少ない場合にはこれらのケーブルは必ずしも必要というわけではありません。「ブレッドボード・ジャンパーワイヤ(オス-メス)」のようなワイヤを一本一本GPIO端子とブレッドボードに繋いで使うこともできます。ただしごちゃごちゃしがちなので配線ミスに注意が必要です。